文章力をつける―読みやすい論文・エッセイを書く38のコツ
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チョボとおじいちゃんと6歳の長女

 昔、実家で飼われていたメス猫、チョボの話をしよう。

 18年間一緒に暮らした同い年の猫と死別した後、私は猫とは縁のない生活を送った。人並みに東京に出て仕事をし、結婚して女の子が生まれる。娘が小学校に入学する直前の春、私たち夫婦は事情があって、1週間ほど実家の両親に娘を預けることになった。

 そこで娘は、おじいちゃんが溺愛する「チョボ」という名のメス猫と出会うことになる。動物好きの彼女は、一目でその猫を好きになった。

 しかし、ウサギ以外に直接触れたことのない彼女は、猫の扱い方を知らない。後でわかったことだが、チョボは家には上げてもらえず、もっぱら外でおじいちゃんが食事の世話をし、一緒に寝転がったりしながら嬉々として遊んでいたとのことである。しかし、チョボは広い敷地内から出て、しばらくいなくなることも度々だったという。

 詳しい話を聞けば聞くほど、チョボはご近所の別の家でも同時に「飼われていた」と考えざるを得ない。しかし、おじいちゃんがその辺のことに気づいていたかどうかは怪しい…。と、これは大人になってからの娘の見解である。

 1週間はあっという間に経ち、娘がようやくチョボと仲良しになり始めた頃、実家に迎えに行った。そのとき、チョボと別れる寂しさはあったが、それ以上に残念なことがあった、と長女は述懐する。

 それは私が実家の門をくぐり、庭先でチョボと戯れる二人を見つけたときのことである。チョボは私と初対面であるにもかかわらず、目が合った途端、私のほうに近づいてきたのだ。

 「1週間かけてやっとチョボと仲良しになれたのに、パパはたったの1秒でチョボの心をつかんでしまった」と、いまだに悔しがる娘…。でも、私はどんな猫とも相性が良いわけではなかった。実はその後、チョボはオス猫を授かったのだが、子どものほうは警戒して私に近寄らなかったのだ。その子には普通の猫と少し違うところがあった。 (つづく)

(2020年7月-02)



いたずら盛り

 テーブルの上が危ない! 悠然とカメラを構えている場合じゃないでしょ。結果は、右手でシャッターを切るなり左手を伸ばして「セーフ」。危機一髪のファインプレーだった。
(JIN、満8か月)

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