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文章の推敲と校正の違い

 推敲と校正は同じようなものと思っている方も、少なくないのではないでしょうか。ひと通り書き上げた文章を「完成」させる上で、推敲と校正は欠かせない作業ですが、その目的は異なります。厳密にいえば、実際の仕事上では重なり合う部分もあるのですが、順に説明していきましょう。

推敲とは? 細部にこだわるのは…

 
 誰もが学校で習ったこと思いますが、推敲とは唐代の詩人賈島が「僧は推す月下の門」という句を巡って、「推す(おす)か、推す(たたく)か」を迷ったという故事にちなむものです。つまり、文章の描写や表現がその場面、あるいは作品全体の中で最もふさわしいことばを吟味し、文章を修正することを言います。

 そのため、推敲は一度直した後、また元の言葉、あるいは別の表現に直すこともあります。ただし、ディテールへの度の過ぎた完璧主義は、作品の完成を大幅に遅らせる要因にもなります。特に長い文章においては、単語レベルの吟味はほどほどにしないと、「木を見て森を見ず」の状態に陥りかねません。短詩と文章では、推敲すべき重要ポイントが異なるのです。

 推敲は文章全体を書き終えた段階だけではなく、一つの段落を書き終えた後でも、それまでの文章の流れを踏まえてざっと読み返してみたほうがよいでしょう。その場合でも、「推すか、敲くか」といった細部の問題にあまり深入りせず、テーマに沿った全体の構成の中で、文と文のつながりや段落間の関係をチェックすることが大事です。

校正とは?

 校正は、編集の仕事の一環として他人の原稿に対して行う場合と、自分が書き終えた原稿に対して行う場合があります。ここでは自分の原稿を校正する場合についてお話しします。

 校正は誤字や脱字、誤植などがないかをチェックし、修正する作業です。誤植とはアナログ時代の印刷用語で、原稿を活字化する際に間違えて組むことです。原稿をパソコンで作るのが一般的になった現代では、タイピングミスや変換ミスの修正が中心になります。

 その他に、「てにをは」や接続詞の使い方、ねじれ文などの文法的な誤りもチェックする必要があります。自分の文章は、書いた直後は思い込みが強いため誤りを発見しづらいものです。文章を書き終えた直後よりも、食事や散歩などをして頭をクールダウンしたあとのほうが、校正の精度が高まるでしょう。完璧だと思っても、一晩寝かせた後で読み返すと、意外に単純なところでのミスを発見することがよくあります。

校正時は文章への思い入れ=推敲を封印する

 「創造」と「緻密なチェック作業」を、同じ時間・空間の中で行うことは難しいものです。校正をする際はひとまず表現への思いを封印し、一つひとつの単語や文を機械的に、重箱の隅を突っつくように目で追っていく必要があります。気に入らない表現が見つかっても、そこは目印をつけておくだけで、推敲は校正を完全に終えてからにしたほうがよいでしょう。もちろん、直した部分については再度の校正が必要です。筆者はそれを怠り、何度かミスをしたことがあります。

〔関連ページ〕  文章の校正と校閲の違い  文章の添削とリライトの違い

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