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文章の添削とリライトの違い

 文章のリライト(rewrite)という言葉は、一般にはあまりなじみがないかもしれません。文字通り「書き直す」ことですが、①自分自身の過去の論文や記事、エッセイなどを何らかの目的で書き直す場合と、②他人の文章をより高いレベルにするために「書き直す」場合があります。ここでは主に後者のリライトについて、添削とどう違うのか説明します。

添削は国語的な文章指導

 文章の添削といえば誰でも、小学校時代の作文で先生に赤をたくさん入れられた記憶が甦ることでしょう。国語の授業の一環としての添削と、大人向けの文章添削ではレベルが違うわけですが、基本的には誤字の訂正や、言葉の用法・文法的誤りを正すこと、重複語を削り舌足らずの言葉を補うこと、ねじれ文を直すこと…などに限られます。文字通り「言葉を添え、あるいは削る作業」が添削です。

 添削の目的はあくまで国語的な見地に立った文章指導であり、それ以上のものではありません。最低限、部分的にはおかしくない文章になるわけですが、文章全体が流れるように自然で、明快にして説得力ある「作品」になるわけではありません。つまり、添削はあくまで部分的な不具合の修正にすぎないということです。目的がリライトとは異なるので仕方がありません。

 ただし、エッセイや小論文の添削指導では、テーマの選び方や論理展開、全体の構成などに問題があった場合に、アドバイスをした上で書き直しをさせることがあります。「添削以前」と判断されたわけで、「国語的指導はお預け」ということです。

リライトは妥協なき全面書き換え

 
 リライトは、エッセイや論文などを作品として完成させる必要から依頼されるものです。多くの場合、審査の対象として、あるいは印刷原稿として第三者に渡す文章ですから、添削指導のように「行間に赤を入れる」レベルでは不十分というわけです。

 ただし、リライトは文章指導に向いていないということではありません。むしろ、リライトされた原稿と自分の原稿をじっくり読み比べてみれば、文章作法のあらゆるエッセンスが詰まっていることに気付くはずです。一定レベルの文章力がある人にとっては、添削よりリライトのほうが、文章上達への効果は大きいはずです。

 最後に、リライト原稿は添削された文章と具体的にどこが違うのか、箇条書きにまとめておきましょう。

〔添削にはないリライトのチェック内容〕


①テーマは明確か、最も伝えたいことは何か。特にエッセイの類では、「タイトル」と「書き出し」、「結び」を重点的にチェックする。
②書き出しが自然で、引き込まれるように本題に入っていけるか。
③全体の構成は適切か、段落は内容に沿って適切な長さになっているか。
④文章間のつながりはなめらかで、分かりやすい文章になっているか。


 文章は生き物なので、一つの文を手直しすると、意味のニュアンスや言葉のリズムなどが変わり、後続の文章に影響します。文の流れを変えるだけでなく、段落や全体の基本構成にも影響することもあります。時には大幅な加筆と削除が必要になります。また、段落同士を入れ替えたり、段落を丸ごと削除して、つなぎの文を挿入したりすることもあります。添削とは次元の違う荒療治と言えるでしょう。

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