文章力をつける―文章上達講座
 
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添削では不十分。リライトで輝くあなたの原稿!

 文章の「リライト」という仕事をご存知でしょうか? 文章指導の一環として、文法的誤りなどの問題個所を直すことを「添削」と言いますが、リライトはそれにとどまりません。個々の文章の不具合のみならず、テーマに沿った文章全体の流れを整えて、高い水準の文章に書き直す作業、それがリライトです。

読みやすく説得力ある文章はリライトから‥

 
 文章を書き慣れていない方にとって、社内報や各種会報などへの依頼原稿や、審査されることが前提の提出作文・論文は気が重いことでしょう。身近に文章を添削できる人がいたとしても、頼むのはなかなか勇気がいることです。それに添削だけでは「無難な文章」になるだけです。読みやすくて人の心に届く文章にするためには、1行目から書き直してもらうリライトしかありません。

 リライトでは、作者の一番伝えたいこと(テーマ)をしっかり把握した上で、①全体の構成が適切か、②書き出しのテーマの提示(論文では結論の提示)が自然か、③文章の流れがわかりやすくて明快か、などをチェックした上で、原文の味をできる限り生かしながら書き直していきます。添削とリライトでは、目的も仕上がりもまったく異なるのです。

リライトは、添削指導よりも文章上達に役立ちます

 リライトは1行、1句たりとも気になるところは妥協せずに書き直すという作業になります。作品として一定のレベルに引き上げることが、リライトの目的だからです。そのため、添削では赤を入れるほどの問題ではない個所でも、妥協せずに作品としての完成度を高めようとします。と言っても、元の原稿の個性を完全に消すものではありません。その人の味はできるだけ残したいのです。

 しっかりとリライトされた原稿は、元の原稿と照らし合わせて読むと、単なる添削以上に学習効果が高まるはずです。その意味で、リライトは「解説を省略した究極の指導」といえるでしょう。ですから、文章がうまくなりたい方にとっても、リライトは利用価値が高いと言えます。

冒頭の約2000字を削除し、3分の1の長さにリライトした話

 長年、テキストや書籍、あいさつ文などのリライトをやっていると、原文をかなり読み進んだところで、書き始めに相応しい文が見つかることがよくあります。

 極端な例では、ある大学教授が監修したテキストのまえがきをリライトしたときに、原文を冒頭から2千字余り削除してしまったことがあります。

 そのそもこの文章はA4判1枚とお願いしたはずなのに、びっしり3枚も書かれたものが送られてきました。しかも、一般社会人向けなのに難解な言い回しの文が多く、いちばん言いたいことがなかなか出てきません。2枚目の途中でやっと面白そうな記述が見つかったので、そこから書き始めて、全体の文章を3分の1に縮めることにしました。もちろん、難解な印象を与える漢語をできるだけ大和言葉に直したり、長すぎる文を2分割して簡明にしたりする作業も欠かせません。

 冒頭の2千字の行方ですが、後半の内容と重複気味の部分が多かったので、部分的にも生かす場面が見つからず、全面削除となってしまいました。

 この大胆なリライトは、教授のプライドをいたく刺激したのではないかと、少し心配だったのですが、丸く収まってほっとしたことを覚えています。

 参考 魅力的な文章に書き直す方法(添削例)  とっつきにくい書き出しを共感できる内容に


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