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執筆・添削案内>添削とリライトの違い。文章がうまくなるのは?

添削とリライトの違い。文章がうまくなるのは?

 文章の「リライト」という仕事をご存知でしょうか? リライトは不完全な原稿を「完全原稿」に書き直す作業。添削と似ていますが、両者は目的も実際の作業も、そして出来上がりもまったく異なります。さて、自分の文章を添削してもらうのと、リライトしてもらうのでは、どちらがより効果的な文章の勉強になるでしょうか?

添削は部分的な不具合の修正

 添削は、作文などの文章指導を目的として行われるもので、誤字・脱字や言葉の用法のチェック、文法的な間違いの訂正、わかりづらい表現に対する語句の訂正や追加などが中心となるものです。学校の作文指導は国語の授業の一環として行われるものですから、通常はここまでです。

 ただし、エッセイや小論文の添削指導では、個々のレベルに合わせた文章上達のための指導が行われることもあります。具体的には、テーマの選び方や論理展開、全体の構成などに問題があった場合ですが、アドバイスをしたうえで書き直しをさせるのが普通です。

リライトは妥協なき全面書き換え

 一方、リライトは添削指導のように「赤を入れる」のではなく、全文を書き換えてしまいます。文字の挿入や削除、コピー&ペーストが簡単にできるデジタル時代ならではの指導法といえるでしょう。

 

 本来、リライトの目的は文章の指導をすることではなく、提出(または寄稿)しなければならない小論文やエッセイに手を焼いている方の手助けをするということでした。特に、自分の文章が活字にとなって多くの人の目に触れる場合は、素人でもリライト料を払う価値があると考える方が多くなってきました。

 余談ですが、出版界では実用書や教養書などのほとんどが、著者の書いた原稿をリライトして完全原稿にする作業(リライト)を伴います。また、著者が書かずにゴーストライターが初めから書くということも一般的で、著者の業務上の役割は「校閲者」になります。ゴーストライターはある程度の専門知識があることが要求されます。

 さて、個人向けリライトの話に戻りますが、リライトでは添削のようにどこをどう直したかは定かではありません。それは、第一行目から文章の流れに沿って全面的に書き直すからです。

 文章は生き物なので、一つの文を手直しすると、意味のニュアンスや言葉のリズムなどが変わり、後続の文章に影響します。文の流れを変えるだけでなく、段落や全体の基本構成にも影響することがあります。時には大幅な加筆と削除が必要になることもあります。 「添削」を悪くいうつもりはありませんが、部分に限られた手直しは「妥協の産物」といってよいでしょう。国語的指導の限界です。

リライトは、添削指導よりも文章上達に役立つ

 リライトは1行、1句たりとも気になるところは妥協せずに書き直すという作業になります。作品として一定のレベルに引き上げることが、リライトの目的だからです。そのため、添削では赤を入れるほどの問題ではない個所でも、妥協せずに作品としての完成度を高めようとします。

 しっかりとリライトされた原稿は、元の原稿と照らし合わせて読むと、単なる添削以上に学習効果が高まるはずです。その意味で、リライトは解説を省略した究極の指導といえるでしょう。

冒頭の約2000字を削除し、3分の1の長さにリライトした話

 長年、テキストや書籍、あいさつ文などのリライトをやっていると、原文をかなり読み進んだところで、書き始めに相応しい文が見つかることがよくあります。

 極端な例では、ある大学教授が監修したテキストのまえがきをリライトしたときに、原文を冒頭から2千字余り削除してしまったことがあります。

 そのそもこの文章はA4判1枚とお願いしたはずなのに、びっしり3枚も書かれたものが送られてきました。しかも、一般社会人向けなのに難解な言い回しの文が多く、いちばん言いたいことがなかなか出てきません。2枚目の途中でやっと面白そうな記述が見つかったので、そこから書き始めて、全体の文章を3分の1に縮めることにしました。もちろん、難解な印象を与える漢語をできるだけ大和言葉に直したり、長すぎる文を2分割して簡明にしたりする作業も欠かせません。

 冒頭の2千字の行方ですが、後半の内容と重複気味の部分が多かったので、部分的にも生かす場面が見つからず、全面削除となってしまいました。

 この大胆なリライトは、教授のプライドをいたく刺激したのではないかと、少し心配だったのですが、丸く収まってほっとしたことを覚えています。

 参考 (リライトに関連する文章講座のページ)
      魅力的な文章に書き直す方法(添削例)  とっつきにくい書き出しを共感できる内容に


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