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文章の推敲と添削・リライトの現場(対談)

①読みやすくて頭が疲れない、読んでもらえる文章  ②なぜ素人向けリライトか? 安い理由は…
③困る文章とは?-添削は削るほうがやさしい     ④添削+リライト+推敲(再リライト)
⑤魅力ある文章は技術より中身。準備が大切

 文章上達法のサイト運営と、素人向けのリライトサービスを行っている高山瞭さんに、対談という形で添削のコツなどのお話を伺ったものを、まとめたものです。文章はいったん書き上げてからが勝負だという高山さんのお話は、自分自身の文章を推敲する上で大きなヒントになるでしょう。もちろん、他人の文章の添削・アドバイスなどをする方は必読です。
                                   聞き手・志水玖美 (エディター)


読みやすくて頭が疲れない、読んでもらえる文章

 

志水 素人向けに文章のリライトをされているということですが、依頼者は自分の原稿をどのように直してほしいのでしょうか。要望など、ありますか?

高山 依頼者は当然ながら、自分の原稿に自信がないから添削をお願いしてくるわけですね。そこで、「自分の文章のここがダメだから書き直してほしい」という形の要望が多くなります。「自覚症状」としては、子供っぽい文章だからとか、うまくまとまらない、言いたいことが伝わっていないのではないか、論理的な説得力がない、文体が理屈っぽ過ぎる、面白みがない…なんてところが一般的ですね。でも、残念ながらもっと重要なことに気づいていないことが多いんですよ。

どこがわかりづらい文章か、自分ではわかりにくい

 自分の欠点はわかりづらいものですが、それは多くの人に共通することですか?

 ええ、ほとんどの方の文章に言えることですが、よく読み返さないとわかりづらい個所が、多かれ少なかれ必ずあるんですよ。自分の文章はどんなに読みづらくても、意味が頭にすいすい入ってしまいますから、「読者の頭を疲れさせる文章」を書いていることになかなか気づかないんです。そこで私のリライト作業の大半は、いかにわかりやすい文章にして、読者に快適に読んでもらえるようにするかということに費やされます。

 文章を書くときは、誰でも自分のことで頭がいっぱいになるので、読者のことなどあまり考えられないのが普通だと思うのですが、何か心構えのようなものはありますか。

 いちばんは、自分の文章や内容に陶酔しないことです。それから、一通り書き終わったらいったん文章から気持ちを離し、できれば一晩、原稿を寝かせた上で推敲をするといいですね。私情を挟まず他人の目で文章を読むと、いろいろなことが見えてきます。

 でも、それってなかなか難しいことですよね。どうしても思い入れが強くて客観的には見ることができない…。

 その通りです。これは素人さんだけではなく、若い編集者・ライターの卵でも同じことが言えますね。なまじ文章に自信があると、表現に凝って独りよがりの文章になりがちです。また、学者さんやエリート官僚、弁護士さんなどには、何度も読み返さないとわからない超難解な文章がよく見られます。好意的に解釈すれば、専門性の高いお仕事で、意味の厳密性が求められることが多いからでしょうが、中にはやさしいことを難しく書くのが知性だと、勘違いしていらっしゃる方もおいでです。

 本当は、難しい内容をやさしく書くほうが難しいんでしょうけどね。

 読者にすぐれた読解力を要求する文章は禁物です。法律だって平易な文体で書けないものはないと思うのですが、それでは威厳がないからなのか、難渋な文体が多いですね。もしかして、法律家の助けが必要な状況をつくりたかったのかと、勘ぐりたくなるような見事な言語表現です。あ、ちょっと皮肉が過ぎましたかね(笑)。

 少し脱線しましたが、とにかく、文章ではわかりやすいことが最も大事だということですね。

 そうです。頭が良いと思われたいのなら、なおさら難解な文章よりも明快な文章のほうが効果的です。ことさら難しい熟語やもって回った言い回しを多用するのは、私には逆に自信のなさの裏返しのように映ります。素晴らしい体験や、優れた発想とかものの考え方があるのなら、それを素直に伝える言葉を選ぶべきです。言葉は大事なことを正しく伝えるための道具であって、本来、それ自体を飾り立てるものではないはずです。


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