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  第4章 文章の構想と様々な構成法

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①文の構造 ②読みやすさ ③テーマと準備 ④構成/構想 ⑤書き出し ⑥推敲 ⑦共感/リズム 

文章の構想と様々な構成法(第4章)

 〔CONTENTS〕
第4章 文章の構成と構想
起承転結は四行詩の定型。文章に向いてない理由…
二部構成の文章(序論+本論)
三部構成の文章(序破急/序論・本論・結論)
四部構成の文章/小論文の場合
五部構成の文章(三部構成の発展形)
エッセイでは体験と観察が大切。一般論を避ける

全体の構成を考え、流れをしっかりイメージする

 
 一つ一つの文はしっかりしているのに、まとまりがつかなかったり、退屈な文章になったりしてしまう方が、少なからずいらっしゃいます。全体の構成がしっかり固まらないうちに書き始めてしまうと、そうなりがちです。まずは全体の構成をしっかり考え、大まかな内容の流れをメモしておくところから始めましょう。

 文章の構成にはいくつかのパターンがありますが、どれも人間の思考パターンが最も自然な形で結晶したもの言えるでしょう。

起承転結よりも三部構成、四部構成、五部構成

 さて、文章構成といえば「起承転結」を真っ先に連想する方が多いと思いますが、実はほとんど役に立ちません。ここでは二部構成から五部構成までを解説しています。次にそれぞれの内容を解説抜きで掲げておきます。

  二部構成 序論(または前置き)+本論
  三部構成 序破急(もともとは古典芸能の形式)
         序論+本論+結論(または結び)
  四部構成 起承転結(小論文以外の短い文章で)
         小論文の四部構成
         (問題提起+意見の骨子+意見の展開+結論・まとめ)
  五部構成 序論+本論(三部構成)+結論

エッセイでは体験と観察が大切

 

 4章の最後を締めくくるのは、エッセイの構想を練る際の心がまえ、「体験と観察」についてです。エッセイではもちろん文章の技術も大事ですが、テーマや素材そのものも、読者に興味を持って読んでいただくという意味で重要です。ユニークな体験や着眼点、自分にしか書けない何かがあれば、良いエッセイができる可能性が高まります。

 エッセイで心がけるべきことは次の3点です。
 
  ①自分にしか書けないことを書く
  ②注意深く観察する
  ③豊富な素材から贅肉をそぎ落とす

 最初のテーマ「起承転結は四行詩の定型。文章に向いてない理由…」

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