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文章を書く仕事がしたい!〔夢ガイド〕

「文章を書く仕事がしたい」という夢を持っている方のためのガイドです。作家、新聞記者、雑誌記者、編集ライター、フリーライター、編集者、ウェブライターなどについて、どんな仕事で何が必要か、どうしたらなれるかを簡単に説明しています。さらに、編集者やコピーライターについては、本サイト管理人の経験を踏まえたアドバイスも含めて、より詳しい情報をお伝えします。

 作家、新聞記者、雑誌記者、編集ライター、フリーライター…などになるには(本ページ)
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作家、新聞記者、雑誌記者、編集ライター、フリーライター
…などになるには

  作家  新聞記者  雑誌記者  編集ライター  フリージャーナリスト、フリーライター
  専門家兼ライター(文筆業)  編集者  ウェブライター  〔夢を実現するために必要なこと〕

作家

 作家といえば普通は小説家ですね。その他にノンフィクション作家や童話作家という道もあります。どんな仕事内容かは説明の必要がないでしょうが、ただ文章がうまいだけでなれる職業でないことは確かです。ストーリー・テラーとしての才能と強烈な個性、そして努力とある種の運。このどれが欠けても成功はおぼつきません。夢のある仕事ですが、プロ野球の球団に入ってレギュラーの座を獲得するよりも難易度は高いでしょう。

 職業としての作家デビューは新人賞をとってからということになるでしょうが、最終選考に残ることでさえ一筋縄ではいきません。運良く賞をとっても、その後が続かないということもあります。そのため、サラリーマンなどとの二束のわらじを履いて作家稼業をし、売れてきてから作家に専念するというのが、夢のために人生を棒に振らないための処世術といえるでしょう。まずは当面、食っていくための仕事を確保しつつ、さまざまな新人賞の傾向と対策を知り、自分の長所、短所を知った上で、ひたすら書き続けることでしょう。

新聞記者

 マスコミで文章を書くといえば、新聞記者が真っ先に頭に浮かびます。しかし、新聞記者は文章屋というよりは取材屋です。人から話を聞き出す技術と根性が求められます。また、書く内容は最も新しいものでなくてはならず、当然ながら読者が今すぐ知りたいと思うニュース価値のあるものでなくてはなりません。記事はスピードが命。文章を書く仕事というよりは、体を張った仕事という感じかもしれません。

 新聞記者は、「社会で起こった事実やその背後にある真実を、正確かつ詳細に伝える」といった使命を背負って仕事をしているという点では、大変やりがいのある仕事です。しかし、そうした青臭い理想論は現場では吹っ飛んでしまうでしょう。

 新聞記者になるためには、大学を出て新聞社に就職することです。マスコミ受験対策はしておいたほうがよいでしょう。なお、入社試験には合格しても、希望の職種につけない可能性はあります。

雑誌記者

 雑誌記者は、新聞記者よりも内容的に幅が広く、レベルもピンからキリまであります。少年・少女誌、漫画誌から週刊誌、スポーツ誌、文芸誌、趣味の雑誌にいたるまでさまざまな雑誌がありますが、得意なジャンルを持つことが大切です。取材をして書くことが中心ですので、コミュニケーション能力は欠かせません。文章力も、読者を引き込む力がないと務まりません。

 雑誌記者は出版社の編集部内でライターとして書く場合もありますが、編集者から仕事を受けて(雇われて)書く場合のほうが多いでしょう。編集プロダクションなどに丸投げされている雑誌も多くありますから、「出版社に入れば雑誌記者になれる」と思うのは早計かもしれません。

 雑誌記事の内容にもよりますが、多くの場合は専門家にお話を伺い、資料をいただいて原稿をまとめるということになり、仕事がそのまま自分の勉強になるという点では余得があります。これは直接文章を書かない編集者(ライターを雇う側)にとっても同様です。

 雑誌記者になるには、出版社に入って雑誌を担当する編集部に入り、優れた取材記事が書けるという能力を早く示すことです。もう一つの道は、大手出版社と取引のあるしっかりとした編集プロダクションに入ることです。

編集ライター

 編集ライターという場合は、「単行本の企画・構成能力があるライター」というニュアンスがあります。もちろん、詳細な構成がきまった上で編集ライターに原稿が依頼されることもありますし、雑誌の特集記事の一部または全部を書く仕事もあります。

 身分としては出版社の編集部員、編集プロダクション社員、フリーランスの3つがありますが、編集プロダクションでの仕事が多いでしょう。

 単行本1冊を書き上げるのは大変ですがやりがいのある仕事です。しかし、自分が何かの特別な専門家でもない限り、自分の名前が本に載ることはありません。いわば著者に代わって執筆するゴーストライターになるわけで、増刷時の印税がつかないのが普通です。

 ただし、本のどこかに「構成:○○○」と自分の名前を入れてもらえば、大きな財産になります。業界では「監修」は名前を貸した人、「著者」は取材を受け、あるいは資料を渡し、最後に校閲をした人、そして「構成」は実際に本を書いた人、という受け止め方をするのが普通です。フリーの場合は営業に大いに貢献するでしょう。

フリー・ジャーナリスト、フリーライター

 ジャーナリストはライターの一種ですが、「ニュース性と社会性を備えた、問題提起を含む取材記事を書く人」ということになりましょうか。ライターは雑誌や単行本、業界誌(紙)などの出版物の文章を書く人で、内容は千差万別です。

 いずれの場合も、最初からいきなりフリーランスで仕事をするということはなく、特にジャーナリストの場合はありえないといってもよいでしょう(誰が未経験者に仕事を出してくれるのでしょうか?)。

 フリーランスになるには、新聞記者や雑誌記者を最低でも2、3年やって、その実績をしっかりと残した上で、仕事で築いた人脈が自分を雇ってくれるレベルのものかを考え、独立するかどうかを決断します。

 将来フリーになるという気持ちがない人でも、自分の書いた雑誌や新聞、パンフレット等の記事はしっかりスクラップしておいたほうがよいでしょう。あとで自分の歩んだ道がはっきりわかります。また、フリーとしての営業活動をする際はこの作品集が役立ちます。特に、署名入りの記事は大切にしてください。いい署名入り記事を書いていれば、営業しなくても仕事が舞い込む可能性はあります。

 なお、フリーはライターとしての実力と営業力を兼ね備えていないとなかなか成功はしません。名実を伴った一部の格好いいフリーライターの陰で、生活に苦しんでいる大勢のライターがいるのです。生きがいどころか受ける仕事の質まで下がってきます。まずは組織の中でしっかり認められる仕事をし、総合力を身につけることです。

専門家 兼ライター(文筆業)

 一般にライターは、自分の知識や技術を書くのではなく、専門家ないし特別な体験をした人に取材し、あるいはレクチャーを受け、資料を預かって文章を書きます。主役の傍で黒子となって仕事をするのがライターの仕事で、それなりのレベルにならない限り、自分の記事が署名入りで載ることはありません。

 専門家がライターを兼ねる場合は、それを一人でやってしまうわけで、たまたまその本が好評で次々と出版企画が生まれると、専門家としてのライターが誕生するわけです。専門性が強いため、優れたゴーストライターが不足している分野で、たまたまその人に意欲と文章表現力がある場合に限ります。多くの場合はゴーストライターまたは編集者が、原稿を読みやすいように手直しします。まずは専門家として認められることが大事で、最初からそうしたライターを志してなるというものではなさそうです。

 でも、その道では有数の専門家として名を売った人なら、ライター(というより文筆業という感じ)を兼業するという道も開けるでしょう。本が売れれば本業に大きなプラスがあり、ますます本の企画が舞い込む、という相乗効果が生まれます。本業よりも印税収入のほうが多くなれば、もう立派な文筆業です。なお、評論家といわれる人の多くも文筆業といえるかもしれません。

編集者

 編集者という仕事は文章を書くとは限りません。むしろ人の書いた文章を、内容面、文章表現の面、および表記の面から校閲、校正し、必要に応じて文章を手直しする業務が中心となります。一応はプロといわれる人の文章を直すのですから、文章力を含む日本語能力はそれ相当のレベルであることが求められます。

 編集者は本や雑誌の企画立案をし、原稿の執筆依頼や、必要に応じて写真、イラスト、デザインなどの手配を行い、数度の校正を経て印刷物が刷り上るまでの進行管理を行ないます。企画者、コーディネーター兼雑用係といった業務内容ですが、編集者の「者」が取れて「編集の仕事」となると、「企画」の要素が抜け、ほとんど「雑用」に近い仕事となります。本作りが心から好きでないと、イメージとは裏腹のあまりの地味さと忙しさに嫌気が差します。しかし、本や雑誌の見本が上がったときの喜びは格別なものがあります。

 編集者の理想は、自分の企画した単行本や雑誌の特集が思い通りに作れ、そして読者に支持される(売れる)ことです。その喜びは、自分の書いた文章が初めて本屋の店頭に並んだとき以上のものです。
詳しくは⇒ 編集者になりたい人へ

ウェブライター

 近年はウェブライターという新しい職業(?)も生まれました。インターネットの内容の信頼性は玉石混交といわれますが、文章も同様です。素人が趣味で書いたブログなら致し方ない面もありますが、しっかりと団体名の書かれたホームページでさえ、タイピングミスや校正ミスでは片付けられない文章の乱れが散見されます。

 それではあまりイメージが悪いので、ウェブライターの登場ということになるわけですが、これは職業として成り立つのか疑問に思われるほどギャラが安いのです。手書きの文書をタイピングする料金とさほど変わらないレベルでは、まともな文章を書ける人は敬遠してしまうでしょう。

 というわけで、ウェブライターの仕事は素人の文章修行の場と化してしまうのです。暇だから文章でも書いて、少しお小遣い稼ぎでもしようか。そのうち、文章のプロになれるかもしれない…。そんな考えで続けても、その程度の仕事しかできません。

 出版界では、一生懸命書いた文章が「こんなものは印刷に回せない」と言われ、何度も書き直しを命じられているうちに「プロの文章」になるのです。人を育てるゆとりのない小さな編プロや業界紙専門の出版社は、何度も書き直しを命ずる人がいないので、文章の基礎体力がつくのが遅れます。まして、ウエブの文章はひどくて当たり前という甘い世界ですから、文章がうまくなりようがないのです。

夢を実現するために必要なこと

 「夢ガイド」と言いながら、厳しいことも書いてしまいました。それでも、文章を書く仕事をしたいという夢を持ち続けることは悪いことではありません。

 そのためには、その仕事が本当に社会的に有意義であるのか、おもしろい仕事なのか、それで食べていけるのか、一生続けられるエネルギーがあるのかなど、業界の実態を知った上でじっくりと考えてください。

 「自分の身の回りの中で文章がダントツにうまい」程度の人はこの世にごまんといます。自分の文章力に弱点はないのかをチェックし、文章力を高め続けてください。
 次に、好奇心と想像力を旺盛に、さまざまなジャンルの本を読んでください。

 文章を書くのは文系とは限りません。むしろ理系で文章を書ける人は重宝します。
 いま高校生の方はあまり出版界にとらわれず、まずは高度な読解力を養いつつ、一流大学を目指してください。どんな専門家になろうと文章を書く道はあります。

 最後に大事なことがあります。それは、文章力だけでできる仕事は一つもないということです。文章力以外の次のような能力をいくつか磨いてください。

・雑談を楽しむ社交術。
・人の話を引き出しまとめる能力。自分の考えをうまく説明する能力
・豊かな発想力。企画をまとめ上げる能力。
・人にうまく使われる能力。人の能力を見きわめてうまく使う能力。
・体力……


 まだいろいろありますが、このうち2つや3つは“得意科目”にしてください。これらがあれば、どこでも生きていけます。
 
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