第2章 読みやすい文章のための10の基本
第2章では、「文」が複数つながった「文章」に進みます。
ここでは下のタイトル一覧にも示したように「読みやすい文章の基本」を10のテーマに沿って解説しています。
文から文章へ。大事なことはなめらかな意味(論理)のつながり
文をつなぐものといえば、誰でも接続詞を思い浮かべるでしょう。接続詞は機能別に、順接・因果、逆接、並列・付加、補足・理由説明など6つに分類されます。それらを論理的に正しく使えることが大前提ですが、そのうえでくどくならないように省略できる接続詞はできるだけ省きます。接続詞を省くテクニックとして、指示代名詞で代用するという方法もあります。
また、接続詞があるなしにかかわらず、文と文は意味的につながりながら、論理発展していくものです。自然な意味の流れが乱れると、「すっきりしない文」「読みづらい文」となるわけです。
文のなめらかさに関しては、その他にも「意味が重複する修飾語を避ける」とか「長い文がいいか短い文がいいか」といったいくつかの問題があります。明快かつ自然な流れの文章が書けるまでには、それらの基本をしっかり身につけておく必要があります。
文章を読みやすくするために必要な作法
たくさんの方の文章を添削していると、「マル」がなかなか来ない長い文をたまに見かけます。たいていの場合、長すぎる文は意味の流れ(論理)が乱れていたり、重複した単語や句が見られたりします。文は意味の流れに沿って、適切な長さで区切ってあげなければなりません。
このことは段落についても同じです。原稿用紙1~2枚以上にわたって改行がないと、読む人の頭は疲れてきます。そうした文章を書かないためには、段落の役割と重要性をしっかりと認識しておく必要があります。
さらに、文章を書いていて頻繁に判断を迫られるのが読点です。読点の目的は、意味の取り違えを防ぐことと、読みやすくすることです。この講座では読点の打ち方を10のパターンに分けて説明しています。
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