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文章講座1〔2章〕読みやすい文章のための10の基本>接続詞ー用途別6つのパターン

接続詞―用途別6つのパターン

接続詞の働きは、順接・逆説・並列・補足・対比・転換…

 
 文と文をつなぐ言葉は一般に接続詞と呼ばれていますが、中には副詞の一部や接続助詞なども混じっています。しかし、文法的な厳密性にこだわるのは本講座の目的から外れますので、大雑把に「接続詞」として扱うことにします。

 接続詞の用途別の分類法は人によって多少異なるようですが、シンプルに六つに分けるのがわかりやすいでしょう。

@前の文を原因・理由とする結果を表す
 (順接・因果)

「だから」「それで」「ゆえに」「そこで」「すると」「したがって」「よって」

A前の文と対立する内容か、反対の概念を表す(逆説)
「が」「だが」「しかし」「けれど」「けれども」「だけど」「ところが」「とはいえ」「それでも」

B前の文と同列のことを挙げたり、付け加えたりする(並列・付加)

「そして」「それから」「また」「しかも」「その上」「さらに」「なお」「かつ」「および」

C前の文を言い換えたり、理由を説明したりする(補足・理由説明)
「つまり」「すなわち」「なぜなら」「たとえば」「ただし」「ちなみに」「要するに」「いわば」

D前の文と比べたり、どちらかを選んだりする(対比・選択)
「または」「あるいは」「それとも」「そのかわり」「むしろ」「ないしは」「いっぽう」「もしくは」

E前の文と話題を変える(転換)
「さて」「ところで」「では」「それでは」「次に」「ときに」

接続詞が多いと、くどい文章になる

 一つの文から次の文に移るときは、その関係が順接なのか逆説なのか、あるいは付加なのか、対比なのかということを常に意識しなければなりません。適切な接続詞を用いるということは、論理の流れをきちんと把握することに他なりません。

 それでは、文と文の論理的なつながりを明確にするために、すべての文を接続詞でつないでみたらどうなるでしょうか。次の文章は、先ほどの接続詞のパターン@からDを順番に使って、無理やり作ったものです。

   私は人前で話すのがうまくない。したがって、スピーチを頼まれても、たいていの場合は断ることにしている。しかし、カラオケになるとなぜか手が勝手にマイクを握ってしまうのだ。しかも、一度歌い出したらもう止まらないのが私の困った性癖である。ただし、私の歌はあまりうまいとはいえない。むしろ、下手の横好きといってよいだろう。

 
 たわいもない自己紹介風の文章ができましたが、用途の異なる5種類の接続詞を盛り込んで、いかにも論理がしっかりしている感じを与えています。試しに別の接続詞を当てはめてみると、たちまちつじつまが合わなくなって大混乱するでしょう。その意味では適切な接続詞を使った、骨組みのしっかりした文章といえるわけですが、それにしてもいささかくどいと思いませんか。

 そうです。文と文をすべて接続詞でつなぐと、理屈っぽさを通り越して「くどい」という印象を与えるのです。息が詰まった感じがして、味わいもなくなります。このような文章を読まされたら、たいていの方が途中でいやになってくるでしょう。

 では、どのようにしたらよいのでしょうか。それは次のページで。


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