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自然でなめらか、読む人の気持ちに沿った文章は美しい

   書きながら、同時に読む人の気持ちになる    重複語と内容的重複(くどさ)について
 

 美しい文章というと、昔は美辞麗句を並べたてた文章のイメージがありました。現代では、一番伝えたいことが、簡潔な言葉でしっかり表現された文章が美しいとされます。「名文を書いてやろう」とか、「頭の良さそうな文章を書きたい」などという邪心は、自然でなめらかな文章の妨げになります。

 しかし、そういうことが分かっていたとしても、心がまえだけですぐに自然でなめらかな文章が書けるわけではありません。当然ながら、基本的な文章技術というものが必要になるわけでが、一つだけ「心がまえだけでも文章がうまくなる方法」をお教えしておきましょう。それは次のようにとても単純なことです。

書きながら、同時に読む人の気持ちになる

 書きながら、同時に読む人の気持ちになること。これが「文章上達の心がまえ第1条」です。なめらかで自然な文章の逆は、ぎくしゃくとした、くどい文章ですね。これはどうしてそうなるかというと、自分の考えや思いを伝えたいという気持ちが強すぎて、力んでしまうからです。

 たとえば、悪文の見本に「単語の重複的な使用」や、「文や節の内容的な重複」があります。重複表現は、物にたとえれば「障害物」です。文章の障害物は、読み手のスムーズな思考の流れを阻害し、頭を混乱させます。そこで、読む人の立場で読み返しながら書くことが求められるわけです。

 また、主語と述語の関係が文法的に誤っている「ねじれ文」も、読む人の頭を混乱させます。文のねじれ現象は、一つの文の中であれもこれも言おうとすることから起こることが多いのですが、「長くて複雑な文のほうがうまい文章」という錯覚が生むこともあります。その他、十分に理解していないことを背伸びして書く場合も、ねじれ文が発生しやすいといえるでしょう。

 いずれの場合も、文章の技術的な問題が絡んできますが、「読む人の気持ちになって簡潔に書く」という心構えがあれば、かなり防げるはずです。

重複語と内容的重複(くどさ)について

 話し言葉では、その場の雰囲気で話し手の気持ちが強く出やすいこともあって、重複語が頻繁に現れます。例えば、「一番最初に」「先ず初めに」「加工を加える」「被害を被る」「後で後悔する」などですが、その場ではあまり「違和感を感じる」ことはないでしょう。

 しかし、文章となると意味の同じ漢字が続きますから、見た目に違和感が漂います。そこで上の重複表現は、「最初に」「初めに」「加工する」「被害を受ける」「後悔する」「違和感を覚える(持つ)」などと書き換えます。

 重複的表現は、上記のような「厳密にいうとおかしい」というようなものだけではありません。形容詞や副詞、接続詞などの多用も、内容的に重複しているような印象を与えます。「くどい」と感じさせる文の多くには、必ずそうしたムダな語句が入っているものです。

不要な語句を発見し、取り除く方法

 書いている最中は、伝えたいことを強調したい気持ちが強いので、自分では表現のくどさに気がつきにくいものです。そのため、気持ちのこもったところほど言いたいことが伝わらないという、皮肉な現象が生じます。自分でも「美しさ」からほど遠い文章であることにうすうす気づいていても、その原因が分からないのですね。

 では、美しさを阻害し、読みづらくしているムダな語句はどうしたら見つけられるでしょうか? それは、主語と述語と最重要キーワード以外の部分について、「なくても意味が通じるかどうか」を自問自答することです。「これ以上削ったら意味が正確に伝わらない」というところまでぜい肉をそぎ落とした後で、何行か前にさかのぼって読み返してみてください。文章の流れが自然なら、余分な枝葉の伐採は成功です。また、削り過ぎて微妙なニュアンスが伝わりにくかったら、再度、文章を推敲し直します。


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