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第1章 文の構造と悪文修飾語、接続語、独立語とは

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①文の構造 ②読みやすさ ③テーマと準備 ④構成/構想 ⑤書き出し ⑥推敲 ⑦共感/リズム 

修飾語、接続語、独立語とは

 

形容詞・副詞・助詞などの
修飾語

 あとに続くほかの単語や文節に対して、何らかの説明を加える単語または文節のことを修飾語(修飾句)といいます。このうち名詞を修飾する単語が形容詞、動詞や形容動詞、動詞を修飾する単語は副詞です。文節にも形容詞的な用法と副詞的な用法があります。
 日本語では修飾語は通常、必ず被修飾語の前に来ます。

 色とりどりの花が咲いている。
 私たちは少しずつ進歩している。
 少年の描いた絵の奔放さに、大人たちは圧倒された。

 最後の文の修飾語は複雑です。「少年の描いた」の文節が「絵」を修飾し、「絵の」は「奔放さ」にかかって、大人たちが何に圧倒されたのかを説明する役割を果たしています。修飾句の中に主語と述語があって、入れ子細工のようになっているわけです。

接続語(接続詞・接続助詞)

 接続詞や接続助詞はいうまでもなく、文節同士をつないだり、文と文をつないだりする単語のことです。

 雨がぱらついてきた、帰る人はだれもいなかった。
 一週間、必死で練習したのに、成果は上がらなかった。
 我が家には犬と猫とチャボがいる。そして、今日その仲間にミニ豚が加わった。
 大学を中退して家業を継いだ。しかし、それを悔いたことは一度もない。

 
 ※接続詞については、項を改めて説明します。
接続詞―用途別6つのパターン

独立語

 文字通り独立性の高い単語のことです。通常は文頭に置きます。

 ああ、楽しい旅行も今日が最後だ。
 2008年1月14日、その日は私たちにとって生涯忘れられないものとなった。


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