アマ5級の父から教わった超ヘボ碁時代
星目風鈴(十三子の置碁)から始めて、置石が九子になるまでは比較的早かったと思う。星目で少し停滞したが、連勝できるようになると、八子局も初めからいい勝負になる。しかし、七子局で停滞した。置石(ハンデ)1子が1級差だから、10級を突破するにはまだ時間がかかりそうな状況である。
それまでただ碁を打ち続けるだけで、何も教えてくれなかった父だが、しびれを切らしてついに序盤の打ち方を教えてくれた。といっても、「指導者」は推定アマ5級のレベルである。ほとんど陣取りとして効率の良さそうな手しか教えられない。石が接触した後の戦い方は、失敗を繰り返し、試行錯誤の中で身につけるしかなかったのだ。
父の虎の巻発見! 碁の美しさを知る
高校受験を控えた私に変わって、弟が父の相手に…
中3の10月頃から高校入試準備のため、父との対局は休みの日以外はしなくなった。そこで、父は5つ年下の弟に碁を教えようとしていた。弟は飽きっぽく、あまり熱心に碁をしなかったが、それでも小学4年生である。理屈よりも直感で形を覚えていく年頃なので、いつかは追い越されるのではないかと思っていた。囲碁➀(2021年2月)
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