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ネズミからセミへ。同い年の猫との18年

 生まれたとき、田舎の生家には同い年のメス猫がいた。ハイハイができるようになった頃から、私はずいぶん猫と遊んでいたそうだ。とはいえ、猫のほうはすでに出産を経験したおとなである。私を「保護しなければならない対象」と本能的に認識していたかもしれない。

 小学生の頃、私は猫の平衡感覚や俊敏性を確認するために、四本の足を両手でつかんで逆さまに持ち上げ、背中が地面から30センチほど離れた高さで手を放してみた。我が猫は瞬時に半回転して、四本の足で着地した。その鮮やかさに私は惚れ込んだ。こんな乱暴な遊びにも嫌がらず、何度も付き合ってくれたのは、いつまでも自分が母親のような気持ちだったからに違いない。

 晩年はネズミを捕ることが難しくなり、夏は庭の桜の木によく集まるアブラゼミを捕まえて食べていた。他の季節はどうしていたのだろう? “猫まんま”だけか? 猫とはもっぱら遊ぶだけで、食事の世話をしなかったので、よくはわからない。

 私から見て友達でもあったくだんの猫は、18歳で他界した。猫は死期を悟ると姿を隠すと言われるが、我が猫は祖父母の住む隠居のかまどの傍に、転寝でもしているかのように横たわっていた。私にとっては、死というものを身近に実感する初めての経験だった。(つづく)

(2020年7月-01)

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お気に入りのバスケット


 リビングルームの一角にポールを立ててバスケットをかけ、猫ちゃんが登りやすいように紐を結んで梯子のようなものを作った。以来、放っておいてもここにすべり込み、ご満悦の表情。でも、やがて体が大きくはみ出すようになって、入らなくなった。(JIN、満4か月半)

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